川崎駅 西口 ピアノ教室 の日記
-
ピアノと脳の関係
2015.07.04
-
ピアノを弾くというのは、かなり脳の機能を使ってますね!
1、楽譜を見る→目からの情報処理
2、指を動かす→体からの動きの処理
3、耳で聴く→音は嫌でも聴こえるので聴覚からの処理
これを見ると、脳自体の処理能力がとても向上される事は分かると思います。
ピアノを演奏している時、最低この3つは同時にしているワケです。実はこの3つを同時にするという事はとてもとても大変な事です。プロフェッショナルになればなるほど、楽譜を見ながら弾けない・・・という状況に陥ります。演奏中にピアニストが考える事は、フレーズの歌い方や譜面の中の細かい指示を徹底的に、発音(アーティキュレーション)に関する音の質、そんな事を沢山考えて演奏しています。というか、もはやそんな事は考えもせず、音楽という世界に身を任せ音の世界に陶酔している状態かもしれません。
そんな事考えながら楽譜を見ながら…というのは実は神業なんです。暗譜しての演奏がとてもフリーで自分の表現率が高まると思います。暗譜が難しいのではなくて、楽譜を見ながらという作業は脳にとても負担をかけてパフォーマンスのクオリティは落ちると私は思っています。
面白いですよね!子供の頃、暗譜!!と言われて、えええええ!!!できな~い!なんて言ってた自分が、今や暗譜の方が楽だわ・・・なんて言ってる。楽譜を全て細かい部分まで毎日の練習で頭に叩き込んで暗譜で演奏する方が、曲の中に入り込んで本当に伝えたい心から湧きあがるものにフォーカス出来て初めて良い演奏が出来る。というのは年を取るたびにとても強く思ってくる事です。
コンサート時は何より、音そのものがとてもよく聴く事ができるのです。音の音階や強さとかではなく、”音の質”というものです。消え入る時の余韻や、ペダルとのコンビネーションで多彩な音色を作りだし、、、耳の使い方にとても敏感になってきます。楽譜を見ながらではちょっと無理です。
脳に負担をかけず、その分音の世界に没頭できる余裕を持って演奏出来る事が理想かな♪
と私は個人的に思います。